2023年10月17日
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首吊りが多い松本零士作品・首吊りはセックスの隠喩という仮説

Written By: オータム連絡先

 はたと気付いたが、ガンフロンティアは首吊り(しばり首)がとても多い。

 実は、第一話の【ガンフロンティアへの出発】では、首吊りの準備だけは既にできている描写があり、最終話の【さらば ガンフロンティア】でもしばり首が行われている。(死んだ猫の飼い主が助けてくれる)

 考えてみると、聖凡人伝の舞台も首吊りが多い【首吊り荘】である。

 【大草原の小さな四畳半】でも、第1話でしばり首があり、最終話にはしばり首はないものの、みんなで吊される描写はある。

 そこから以下の結論は成立すると思う。

  • ガンフロンティアは首吊り(しばり首)が多い
  • 松本零士作品には首吊り(しばり首)が多い

 だが、ガンフロンティアの作中で、トチローとハーロックとシヌノラはカジュアルに頻繁にしばり首にされている。

 しばり首にされると普通は死ぬので、これは不自然である。

 首吊り(しばり首)には何か他の意味があるのではないだろうか。

 これは、セックスの隠喩という仮説を思い付いた。

 だから、セックスに隣接する行為として「女は全裸がいい」と言われ、物語的に必要なら何度でも生還できる。セックスとは擬似的な死であり、死を体験して生還する行為である。

 とすれば、【怒髪大用心棒】において、セックス中にシヌノラが相手の男を射殺して、死体と半日つながっていたという描写は意味深である。

 男は殺せ、女は犯せという西部の掟も、死とセックスが同居している。

シヌノラ・ファン

FROM GUN FRONTIER